現金輸送車から2億6000万円を強奪する事件が発生。逃走した犯人グループは、車ごと激突したショッピングモールで人質50名をとり、そのまま立てこもる暴挙に出た。事件発生から30時間、警視庁捜査一課特殊犯捜査係(通称SIT)の宇佐木玲子が犯人との交渉に入った矢先、ショッピングモールは爆発。パニックで逃げ出す人質たち、マスコミや野次馬に紛れ、犯人の一味が逃走。現場には、主犯格と見られる男と、手つかずの現金だけが残された。それから数週間後。久々の休暇を取り羽田空港にいた玲子は、不審な青年・木元祐介を目撃する。